ANAのエアバスA380 初便 エコノミークラス搭乗記

5/24からANAでは2階建て旅客機、エアバスA380型の運航を開始するとのことで、初便の航空券を購入し搭乗した。3機のA380型には、フライングホヌ(飛ぶウミガメ)の愛称が与えられている。

 

当日は鳥取駅からスーパーはくと、のぞみ、成田エクスプレスを乗り継ぎ、手続き締め切りの5分前に辛くもカウンターに到着した。

もし空席があれば、ファースト、ビジネス、プレミアムエコノミーのいずれかに料金を支払い変更できないか聞いてみたが、満席とのことで予定どおりエコノミークラスでの旅行が決定した。JRでこういう面倒くさいことを頼むと、しばしば駅員が不機嫌になるが、航空会社はそんなことはなく安心である。それゆえ、いつもニコニコな係員の裏の顔を想像してしまい、かえって慎重なやり取りをしている。

 

 

かなり奥の方の45番乗り場から出発。何やら式典をやった模様で、フライングホヌ初号機の模型が飾ってあった。多数の報道関係者が集っており、超大型機の運行でもあるから、待合所は大変混雑していた。

 

A380の導入

客席が多い分、搭乗にも時間を要する。大型機が航空会社から邪魔者扱いされているのも納得であった。ではなぜわざわざ邪魔な大型機を就役させたのかと言えば、美味しいオマケがつくからのようだ。もともとこの飛行機はスカイマーク社が発注したものの、キャンセルしたものらしく、それを受け入れることによってANAはより多くの飛行機を飛ばす権利を獲得するらしい。プロ野球チップスを買い、カード収集のついでにチップスも食べとくか~みたいなノリだと思われる。ホノルル線は年間を通じて需要が安定しているようで、そこであれば何とか使えるとの判断だろうか。

ともかく、この飛行機は乗客からすれば悪くない乗り物のはずである。座席数が多く供給過多になりがちならば、その分混雑率も下がるから、横の人に気を遣うようなことは減りそうだし、ガラガラなら座席に横たわって寝ることもできそうだ。また、ガラガラの座席を埋めるために今後は格安ツアーの設定が増えそうである。これまでハワイ行きには設定がなかったファーストクラスも新登場した。

 

機内の様子

搭乗

 

成田空港の話に戻るが、改札を通ると多数の係員が並び、行ってらっしゃいませ~の見送りをしてくれていた。立派な箱に入った記念品も一人一人に手渡される。トートバッグと旅の着替え袋が入っているらしい。搭乗橋は三方に分かれるもので、ビジネス・ファースト・プレミアムエコノミーは右側、エコノミークラスの座席番号若番は左側、後部エコノミークラスは直進であった。上級席は2階にあり、1階は全てエコノミークラスだ。私の席は通路側で前方、これは悪くなかった。

 

 

前の座席の背面に大きな新型ディスプレイ、足元にコンセントを備える座席は、エコノミークラスの中ではかなり良い方だったと思う。左から3人がけ、4人がけ、3人がけの計10列だった。少なくとも私は、荷物の置き場にも困らず済んだ。また、トイレ周辺のインテリアがこれまでとは全く異なる新しさを感じさせた。

 

 

ディスプレイの中に面白い機能があった。この飛行機から見えている景色をライブカメラで映すものである。前方の望遠アングル、少し引いて左右の翼が見えるアングル、そして真下方向の3つが表示できる。飛行機マニアたちはみんなこれを表示して楽しんでいたようだ。見送りやカメラマンが相当数いることも、このカメラを通じて知ることができた。

成田空港内をぐるぐる回り、出発から30分ほどで離陸。乗客は拍手でお祝いした。
客室乗務員からは初運航に際しての特別なアナウンスがあり、客室内は終始和やかな雰囲気であった。なんと、22名もの客室乗務員がいるのだという。

 

機内サービス

 

幾つか気付いたことを並べる。まず、サービスの開始から終了までかなり時間がかかっていた。私は寝てしまったので、いつ消灯したのかは知らないが、たぶん0時(ホノルル到着3時間半前)頃まで電気が点いていたと思う。前にハワイアン航空に乗った時はもっとさっさと暗くなったのだが、方針の違いだろうか?当初、乗客が多すぎてサービスに時間を要しているものと思ったが、考えてみればその分だけ設備も増強されているし、乗務員も多いのだから、あまり関係なさそうだ。
しかし、トイレはどうも不足しているようだった。客室端部にはトイレが1ヶ所しかないようで、いつも行列していた。こればかりはどうしようもない。なるべく手短に用を足した。
消極的なことばかり言ったが、乗り心地はとてもよかったと思う。飛行機が大きくなるとどういった環境の変化が生ずるのかは知らないが、離着陸は穏やかなものであったし、気圧の変化も少ないように感じた。

記念すべき初運航ではあるが、快適とは言い難い。エコノミークラスだからである。リクライニングを使わせて貰い、可能なかぎり楽な姿勢を取ろうとした。座席の枕は角を持ち上げられる構造になっていて、頭をそこに預けることができる。この構造には救われた。お陰で2時間ぐらいだが、眠ることができた。

 

着陸

 

ホノルルには日本時間の午前3:30に到着した。時間どおりであった。降機の際、客室の照明を虹色に変えるとのことであった。ハワイでは虹は6色だそうで、この飛行機の照明も6色にしてあるという。
着陸し、前方を見ると消防車がこちらを向いていた。航空機に水をぶっかけるのが、エアライン界での一般的なお祝いで、新規就航の際によくなされるそうだ。ハワイ政府も日本から今後ごっそり客を運んでくるであろう、フライングホヌを歓迎しているそうだ。モニター画面越しに、水のしぶきと6色の虹が二重に架かっているのが見えた。操車係(とは言わないと思う。ヘルメット着けて駐機場で働いてる人)がみんな揃って、私物のスマートホンで撮影していた。

 

 

最後に客用扉から降りるとき、見送ってくれた乗務員の方はスーツチャンネルの視聴者だったらしい。早く気づきたかったと残念がっているご様子だった。この方は今回の機内放送をご担当だった。素敵な放送でしたとお声がけしたら、帰りはもっと上手な人がアナウンスすると教えてくれた。実際、帰り(私は3時間後の同じ便で折り返し帰国した)の方もかなり上手だったが、それは行きの方のアナウンスが素晴らしいものであったことを決して否定しない。

 

感想

さて、これは仕方のないことだが、今回はエコノミークラス、帰りもプレミアムエコノミークラスで、正直な感想を言ってしまうと「疲れた」の一言に尽きる。しかし、実は近いうちにもう一度、このフライングホヌ号に乗る機会がある。既に航空券も購入した。今度は新登場のファーストクラス。おたのしみに。

 

解説動画

初便の様子を、是非映像でもご覧いただきたい。

2 件のコメント

  • 「わっ、スーツさんだ!」という言葉を聞くだけでもこの動画は価値があります。
    自分は外国には行けないでしょうから、せめてビフォーアフターバッグが欲しいです。

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